鴻巣市原馬室1282
妙楽寺北300m・馬室小学校南
荒川の流れのほとり、こんもりと繁る山と向いあって建っている。
広い駐車場と墓地の間を行くと、正面に本堂、右手に薬師堂がある。
薬師堂の手前、塀ぎわには、元禄、享保、元文、宝暦などの宝筺印塔が十数基、整然と並んでいる。
風雨に曝されて荒れた石の肌を背に、供之られた花の色が鮮やかに目を射る。
創建は応永年間(1394〜1428年)の後小松天皇の代。山内上杉安房守憲方公の菩提を弔うために、鎌倉建長寺塔頭明月院恵範が開山となり、延命地蔵尊を本尊として大工山妙楽寺を建立したという。
応永12(1405)年、明月院の末寺となり、天正年間(1573〜92年)には、常勝寺の末寺となり、愛宕山地蔵院妙楽寺と号した。
初代定慧上人の開山以来、現住職まで25世に至っている。
馬室地区には、受法院、西光寺、妙楽寺、稲福寺、常勝寺、吉祥寺、長福寺の7ヵ寺があったが、明治に寺社分離統合され、妙楽寺と常勝寺だけが廃堂の難を免れた。
昭和58年、弘法大師御遠忌に、本堂、庫裡を改築した。
観音巡礼 山田計司著より

2009年4月29日参拝

【御詠歌】 分け登る峯は松風谷は瀧 音ぞ涼しき泉川かな

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