川口市安行慈林954
神明院を出て、来た道を戻る。20分ほどで31番、宝厳院に着く。
右に慈林薬師堂、左に山門と本堂、鐘つき堂がある。山門には立派な3mくらいの高さの仁王様が左右に並んでおり、 山門の前には石段が続いて、このあたり一帯を見渡せる眺望のよいところである。
この山門は、文政8(1825)年、の作で、仁王像は元禄5(1692)年、江戸馬喰町の仏師市右ヱ門の作と説明あるが、最近修理されたのか新しい感じをうける。
いずれにしても寺歴は古い。ここのご住職は90番真福寺のご住職の兄にあたるそうで、昔のことを種々お話頂いた。
明治のころは、三町六反(7800坪)の田畑があったが農地解放で大部分を失ったという。
不動尊は二体あるが、一体は修理に出しているというから、その内の一体は30番でここの末の神明院のものであろう。
不動まいりも、近ごろは信者が少なくなってしまって、酉年のご開帳はどうするか迷っておられる様子にみうけられた。
この宝厳院は武州慈林寺といい、元文4(1739)年、の木版による薬師如来の縁起がある。
それによると天平11(739)年、45代聖武天皇の后が病の折、東方武蔵の国足立郷に霊地あり、のお告げにより、行基に命じ勅使を遣した。
これにより后の病平癒したとあり、とにかく、歴史の古いお寺である。(高島英一著より)

2009年9月3日参拝

御詠歌   慈しむ 林のさとにみ宝らの 厳なるや のりのいましめ

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