さいたま市緑区中尾1410
3番の西林院跡に立って北の方をみると、大きな鉄塔がたち、その上にアンテナが見える。4番の吉祥寺はその近くにある。 それを目標に歩く。石碑のところから畑の中を歩くので気が引ける。
将来住宅がいっぱい建つとNTTの鉄塔は見えなくなってしまうだろうが、地図を見ながら歩いても、この辺の道路はとにかくわかりにくい。 20分ほど歩くと浦和越谷線にでる。道路のむこうに、高い木立が並ぶのが見え、その中に吉祥寺がある。
天台宗の古刹で別格本山と書いてあるから、格式の高さがなんとなくわかるような気がする。
山門は市指定の文化財になっており、桃山文化の流れをくむ江戸初期の建築で、市内最古の寺院建築とある。 この山門をくぐるとすぐ右手にお堂があり、上の方に、玉林稲荷堂と書かれた扁額がかかっている。玉林院廃寺の折こちらに引き取られたものらしい。
正面の大きな本堂も江戸時代後期の建立でその規模は大きく、市内に残る大建築の一つになっている。 この本堂の左の軒下に、第四番大聖不動尊の扁額がかかっている。
この吉祥寺には大きなしだれ梅がある。浦和の玉蔵院と同じような大きさで、春には毎年、みごとな花をつける。 吉祥寺は大きな森につつまれるようにして、訪れる人を幽玄の世界に誘いこむかのようである。(高島英一著より)

2009年8月26日参拝

御詠歌   ひかれつゝ のりのみちひく駒形の 宝の珠の いまはみ山に

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