東京都北区浮間4-9-2
浮間観音堂は埼玉線の北赤羽と浮間船渡駅の中間の位置にある。この寺に行くためには、浮間船渡駅を利用した方がよい。
駅を出ると、駅前広場のむこうが水上公園になっていて、水鳥が舞い、人々のいこいの場所になっているのが目に入る。 JRも枠でうれしい名を駅につけてくれたものだが、この駅の場所が、川口からの船の渡し場になっていたものであろう。
昔人は、川口の渡しから、ここで舟を下りて、観音寺へ歩いたにちがいない。駅前の道を右へ埼京線に沿って10分ほど歩くと、浮間4丁目の信号に出る。 これを右に入り、200mほど行くと観音寺はある。
このお寺は、足立坂東観世音二十三番の札所にもなっていて、正面の本堂に聖観世音菩薩をまつる。 入口の脇に鐘つきが堂があるが、このお寺にはもう一つの鐘がおいてある。 応召の鐘と説明があり、大戦で供出されたのだが四十年ぶりに、このお寺に帰ってきたものだという。
三十六番の扁額は、どこにもみあたらないので、ここの奥さんに伺うと、百不動三十六番になっていることもご存知ない様子であったが、 不動尊は本堂にまつられているとのことであった。
不動信仰が、明治以降衰微するにしたがい、荒川を渡って訪れる人がいなくなってしまったものと思われるが、昭和三十二年に発行されている巡拝表には、 浮間観音寺が入っているのだから、百不動尊の一つとして、訪れる人がなくなってしまったのは、そんなに遠い昔のことではない。(高島英一著より)

2009年9月7日参拝

御詠歌   むらくもの 浮間に観つ音つれつ あまねくてらせ ちえのみつるき

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