川口市西川口5-15-12
東福院の場所は、さきほどの吉祥院の住職さんに教えて頂いた。大光寺跡から南町の信号に戻り、右に折れて西川口駅の方へと向かう。 まもなく宮町の信号に出る。この先を少し行くと、右に入る私道のような道があり、その先に二間四方くらいの古びたお堂がある。
これが東福院である。この広い敷地は、一帯が近くに住む横田氏のもので、奥さんにお堂の中を案内頂いた。 この辺の人達はこのお堂を薬師堂とよんでいるが、その通りお堂の正面に薬師如来、左に1m余の木彫りの不動尊立像、右には高さ70pの役の行者像がある。
両方とも歴史を深くきざみこんだ、古めかしさを感じる。不動尊はかなり風化して塗料も落ち、黒ずんでいるが、なかなか立派なものである。 作年代はいつごろのものだろうか。扁額は中にも外にもみあたらないが、お堂も古くなり、建てかえる予定があるとのことだった。
市の文化財保護課の人達も、何度か見に来ているらしいが、百不動を訪ね歩く私にとっては、不動尊像と役の行者像は、文化財申請して、 大切に保存したい気持ちにかられる。このお堂の入口には墓石は少ないが墓地があり、横田家とその縁者の人達のもののようである。
現在このお堂はいつ頃建てられたものか不明だが、明治の初め頃、寺院が火災にあって焼失しているというから、その時残った薬師堂で、 再建の際年代をしらべられないかと思う。
また、横田家では、昭和8年の百不動尊ご詠歌集(行弘寺発行)、昭和三十二年の巡拝表(石田善兵衛作)と、いずれも手帳大の資料が保管されている。 (高島英一著より)

2009年9月7日参拝

御詠歌   こゝろなく ゆきかふひとも横曽根の みちに東の 福やえん

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