さいたま市桜区西堀10-4
日向自冶会館
明王院から入ってきた道に戻り南下する。日向不動堂まで、1.5キロほどの道のりだが、途中には与野の大カヤ(国指定の天然記念物)で有名な妙行寺もみえる。 まもなく与野市鈴谷から浦和市に入るが、入るとすぐ左に一軒おいた奥に墓石がみえる。まわり道のように小道を入るとお堂があるが、これが日向不動堂である。
境内は300坪ほどあろうか、お堂の右側は棟つづきで自冶会館になっている。左手と裏の方は、新旧の墓石が続いており、上部の欠損した大きな宝篋印塔も三基みられる。 堂の前には力石が二つ置いてあり文字もみえる。堂の中は暗くてよくみえないが、軒下には六十四番扁額がかけられている。
この日向不動尊は新編武蔵風土記稿に、その昔このあたりに悪鬼がおり、住民を苦しめていたが、弘法大師がここを訪れ、伝教大師作の不動尊をさずけたのが始まりで、 住民はそのお蔭で平和を得たのだと書かれているという。
このお堂のすぐ隣の住宅の庭に、市の天然記念物に指定されているサザンカの大木がある。樹齢は不明とのことだが、昔はこの不動堂と関係があったのではないだろうか。 平成5年のご開帳の折、堂の中を拝見した。厨子内に大きな不動尊がいっぱいにおさめられ、お顔がみえないくらいである。
その前にも30センチほどの青不動尊を拝むことができた。二体の不動尊のいわれは残念ながらわからないとのことである。(高島英一著より)

2009年9月10日参拝

御詠歌   たちのほる あさ日に向ふかるらゑん うきよのひとの やみをかゝやけ

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