さいたま市南区別所2-5-14
沼影遍照院跡の前の道から武蔵野線のガードがみえる。これを通り、17号線を左へ、なだらかな坂の中ほどの左にイチョウの大木がみえる。
ここが別所真福寺で、ここまで15分ほどの道のりである。本堂の中央に、金色にかがやく宮殿に納められた不動尊がまつられているが、 秘仏で12年に1回、酉年の4月15日しか開扉しないと書いてある。六十九番扁額も正面軒下にかけられている。
本堂の前は道をへだてて広い墓地があるが、その奥に天をつくばかりのイチョウの大木がある。 これは市の天然記念物になっていて、高さ20m、幹周り6mだそうで、船をつなぐ杭から枝葉が出たという逆さイチョウの記録があるという。
ここは舌状丘陵の先端になっていて、イチョウの大木の下から先をみわたすと、波の音がきこえてくるような幻想にとらわれる。 このお墓の中に小堂がある。縁泥岩の板碑が中に見え、これは阿弥陀三尊種子板石塔婆で高さ1.7m正和3(1315)年の銘があり、 市の有形文化財になっているとの説明がある。
この真福寺の、本堂正面前に、約2mの、灯篭型六地蔵がある。六十七番、鹿手袋不動堂のものとは形が異なるが、上部はとり替えたもののようで、 灯篭になっている。六角の胴部分に、六地蔵を貼り付けたように浮き彫りにしてある。
地蔵尊の高さは33センチで、そのうちの一体は、けずりとられたものを修繕したとのことだった。承応元(1652)年の文字が入っており、珍しい六地蔵である。(高島英一著より)

2009年9月10日参拝

御詠歌   よのなかの ひとゝ別所のゝりのみち うこきなきまて 真と福ひ

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