さいたま市南区辻2-3-9
和光院の前の道をきた方に戻る。六辻の交叉点からきた車道に出ると、やや左前方に入るせまい道がある。
これを入るとやがて五差路になるが、その中の道を行く。右に神社がみえてくるが、これは熊野社だという。吉祥院は、この神社の道をへだてた向かい側にある。 院は道に並ぶ建物の裏になっているが、昔は神社と寺が相対峙していて、別当寺であったようだ。
寺の入口を入ると、十基ほどの歴代住職の墓と思われる石造物が、左にならべられている。 その中には、人の背丈ほどのものもあるから、往時はかなり隆盛をきわめた寺院にちがいない。
右手に鐘樓があり、それには、これを寄付した石川や寿殿と名入りの扁額がかかっている。 正面の本堂には二童子をしたがえた30センチほどの、不動尊座像がまつられ、軒下には、78番の不動尊扁額はみえないが、 玉蔵院三十八世大僧正秀雄と名入りの吉祥院の扁額がかかっている。
本堂を中心に裏手まで古い墓石がひろがっており、左に管理人の住んでいる建物がある。 聞いてみると、ここは77番の和光院が面倒をみているとのことだった。(高島英一著より)

2009年9月16日参拝

御詠歌   動きなき ちすちの辻をわけゆかは 吉祥はひを たまふひとひと

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