蕨市塚越３-２-１４
８５番を出て阿弥陀堂の前を通り、産業道路へと向かう。この産業道路をわたり、一本目の道を左に入る。
この辺はよく区画整理されていて旧道のような道はない。一本道の直線道路を１キロほど行くと突き当たるが、ここに塚越神社があり、この敷地内に定正寺がある。
８５番からここまで２０分ほどかかる。この神社は５００坪ほどの広さで、正面奥に古墳のような５mほどの高さの山の上に神殿があり、そののぼりに塚越稲荷大明神とある。 この左手に四間四方のお堂があり、その軒下に小さく定正寺と書いてある。
正面に足立坂東三十三番観音、正観世音菩薩の扁額がかかっているが、百不動の扁額はなく、中をのぞいても暗くてみえない。 お堂の横に石地蔵尊もあるが、墓石等はみられない。
たまたまここで観音講がひらかれている折に、中をみせてもらったことがある。正面に観世音、その左に５０センチほどの不動尊立像が厨子に納められていた。
８６番扁額は中にもなく、百不動の札所について、観音講の人達にきいても、忘れさられているようである。（高島英一著より）

２００９年９月１６日参拝

御詠歌　　　よしあしの　さかひをいつか越きつゝ　のりの定めを　正す寺かな
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