承和5年(838年)滑河城主小田将治が発願し、慈覚大師円仁が開山したと伝えられる。
昔、この地を冷害と疫病が襲い、住民を苦しめた。
そこで領主の小田将治は法華経を唱え観音菩薩に祈ったところ、一人の童女が現れ、朝日ヶ淵へと案内し、そこにいた舟を浮かべる老人が網で十一面観音をすくいあげ、
将治に与えたという。
この観音像を堂宇におさめると、たちまち厄災は終息したという。
このお寺の仁王尊は大火の際、大うちわで炎をあおぎ返し、お寺を守ったという伝説がのこっている。
(龍正院より)
2004年11月13日参拝
【御詠歌】 音に聞く 滑河寺の 朝日ヶ淵 あみ衣にて すくふなりけりく
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